Project Story 01

旺文社まなびID

ユーザーひとりひとりに即した 『学びのおもてなし』を目指す

Member

  • 開発本部 
    事業開発グループ
    宮田 裕基
  • 第一書籍出版部 
    商品戦略開発室
    横山 純子
2023年春、「旺文社まなびID」がスタートした。「大学受験パスナビ」「入試正解デジタル」「学びの友」の3つのサービスが連携し、会員は1つのアカウントで連携サービス全てにログインすることができる。「旺文社まなびID」導入が目指すものについて、導入プロジェクトの担当者に話を聞いた。
プロジェクト開始の経緯について教えてください
宮田
当社のWebサービスなどは、共通の利用者もいるはずなのに、サービスごとにIDを登録する手間がかかっていました。利用者にとって不親切であり、兼ねてからの課題でしたが、ID体系の共通化に取り組むタイミングがなかなかありませんでした。
転機は2021年、新アプリ「学びの友」の企画を進めていたところ、同じ時期にパスナビを運営している部署で、パスナビの会員体系を含めたリニューアルのプロジェクトが立ち上がったと聞き、「共通ID」を立ち上げるならば今しかない……!と、全社横断のプロジェクトが始動しました。
プロジェクトに取り組むにあたり、工夫したことや苦労したことを教えてください
横山
最初に取り組んだのは目指すビジョンの言語化です。議論の末、「学ぶ人を理解し、それぞれに合った学びのおもてなしを行う」が共通IDのビジョンとなりました。学習者の行動データを介して、旺文社の様々なサービス・情報を、個々の学習者にとって最適なタイミングで提案する……というのが、共通IDを通じて実現したい世界です。
宮田
実務上は、関連するサービスそれぞれに要件(機能の要望)があったので、仕様をまとめる際に、「何を優先して判断するのか」の交通整理が大変でしたが……。
今後の展望はどのようなイメージをお持ちでしょうか
横山
連携サービスのひとつである「学びの友」は、旺文社が得意としている[オフライン(書籍)]×[オンライン(アプリ/Web)]の組み合わせによって、学習者に、効率的で効果的な学習体験を提供する無料アプリです。
自動採点による丸つけ時間の短縮、学習履歴を残すことによる苦手の「見える化」などが主なサービスですが、顧客理解を深化させ、それぞれの目標・学習状況に合わせて「学びのおもてなし」を行うことができるよう成長させていきます。
宮田
Webやアプリで何より重要なのは「運用」です。「運用」とはコンテンツの更新や、日々の実績をウォッチしたりカスタマーサポートを行うことはもちろん、「常にサービスを改善しようと努力しつづけること」です。
プロジェクトは今、運用フェーズに移っています。連携サービス横断でのプロモーション施策などで会員数を伸ばしていくだけでなく、顧客体験の改善のため、各サービスの追加開発や、新規連携サービスの追加も進めていきます。

学びIDの連携サービス