インタビュー 10
編集者の仕事は
「企画立案」と「進行管理」
「企画立案」と「進行管理」
新卒/編集
第一書籍出版部
学参編集第三グループ
学参編集第三グループ
T.I
2023年入社。大学まで関西で過ごし、就職のタイミングで上京。
入社以来、主に中学社会や高校地理の学習参考書の制作を担当。
2023年入社。大学まで関西で過ごし、就職のタイミングで上京。
入社以来、主に中学社会や高校地理の学習参考書の制作を担当。
- 今どんな仕事をしていますか?
- 国語・社会科関係のコンテンツを制作するグループで、主に中学社会や高校地理の学習参考書を企画・編集しています。2025年には、ことばを題材にした児童書や漢検の問題集なども担当しました。
いわゆる「編集者」として働いていますが、編集者と聞くと、みなさんはどのような仕事をイメージするでしょうか。著者の先生と喫茶店で打ち合わせをしたり、難しい顔で原稿やゲラに赤字を入れたりする姿を想像する方もいらっしゃるかもしれません。もちろんそれらも大切な業務の一部ですが、学習参考書の編集者の場合、メインの仕事は「企画立案」と「進行管理」だと考えています。
旺文社の学習参考書の多くは、編集者の企画から生まれます(←意外! 私は入社するまで、学参は著者が企画した本がほとんどだと思っていました)。長く売れる本、読者のためになる本を企画するため、市場の動向や読者のニーズを分析するだけでなく、担当科目そのものを勉強することも必要です。
私も、大学受験では日本史や世界史・公民科目を使わなかったので、学び直しを頑張っています。
企画が社内審議を通過すると、著者や編集プロダクション・デザイナー・校正者・印刷会社など、社外の方々と連携して制作を進めます。旺文社の学習参考書をお持ちであれば、是非、前付けの目次ページなどに掲載しているスタッフのクレジットをご覧ください。学習参考書の制作には多くの方々が関わっていて、編集者はその中心に立って全体の進行やスケジュールを管理します。 
- 仕事で嬉しかったこと、やりがいを感じたことについて
- ちょうど先日、自身の企画を社内審議に提出し、「制作に進んでもよい」という決裁をいただきました。これまでにもシリーズの担当などで審議に出席することはありましたが、自分が立案した企画を提出するのは初めてでした。審議までに著者と打ち合わせを重ね、グループの先輩方に企画内容をご相談し、市場分析などで専門の部署の方々にもご尽力いただいたので、企画が通過したときの嬉しさはひとしおでした。
現在は、原稿の執筆を進めながら、本文デザインの検討に入ったところです。原稿やデザインのチェックは難しい部分も多くありますが、「この本が未来の受験生にきっと役立つ!」と考え、やりがいを持って取り組んでいます。 
- 将来仕事を通じて実現したいこと
- 全科目で、ロングセラーになるコンテンツを企画・制作することです。現在は主に中学社会や高校地理を担当していますが、国語や歴史・公民科目でも、自分ならではの企画を考えたいです。また、英語や理系科目に関わる企画のアイディアも蓄えていて、いつか必ず形にしたいと考えています。
旺文社の編集部には、それぞれの科目でプロフェッショナルな編集者が在籍しています。『英単語ターゲット1900』や「数学問題精講」シリーズといったベストセラー学習参考書の編集者とも、企画についてざっくばらんに意見を交換できる貴重な環境です。この環境を生かして、複数科目でロングセラーコンテンツを生み出したいです。

- 働く上でテレワーク・フレックスは活用していますか?
- 1年目から大いに活用しています。編集部では会議はオンライン開催が基本なので、テレワークで仕事が完結する日も多いです。自宅では、原稿やゲラの確認をPCやタブレットで行うこともあります。もちろん、荷物の発送や受け取り、資料の参照、デザインや色校正の確認などで出社が必要になる場合もありますが、グループのメンバーで出社日を調整しています。
フレックス制度も編集部の働き方とマッチしていて、朝早くに打ち合わせがある日は7時に始業、校了日間際には22時ぎりぎりまでゲラの確認、といった活用をしています。その日の業務量に応じて、有休を使わずに4時間で仕事を終える日もあれば、業務時間を分割しながら合計10時間働く日もあります。
- 旺文社ではたらくセールスポイント
- 他の社員のインタビューで、セールスポイントに「社員の人柄の魅力」が多く登場するはずなので、私は別の強みをご紹介します。(ちなみに、私も就職する会社を決めるときには、採用活動や個人面談を担当していただいた方々の人柄で、旺文社への入社を決意しました。)
旺文社は、教育系出版社の中では大手であり、さまざまな経験や専門知識を持った社員も多く在籍しています。したがって、他の出版社では人員や予算を割くことが難しい企画にも挑戦できる「企業の体力」がセールスポイントだと思います。
特に私が所属する編集部では、入社3年目でも20年目でも仕事の裁量は大きく変わりません。学習参考書や児童書に限らず、新しい企画を提案できる環境が整っています。みなさんと旺文社の未来のコンテンツについて話し合える日を心待ちにしています。 